屋根塗装

1.屋根塗装

屋根は、外壁と比較したら屋根の方が劣化は早いです。

破壊エネルギ-である紫外線、
太陽との直射日光からうける「角度」の問題です。

地面に対しての直角(90℃)を外壁といい、
それ以外の傾斜面を屋根と捉えております。
屋根塗料も、雨や雪が、転がり易いようにする為、
屋根用塗料の粒子は細かく、同じランクの樹脂でも、
外壁塗料より、屋根用塗料の方が割高になっております。

粒子の精密さです。屋根用塗料の方が高額。
外壁塗料が余ったからと云って、屋根なんかに
塗っちゃうといけませんよ(笑)気の毒な事となる。
そこは気を付けて下さい。

況んや塗装のプロが、そんな事したら問題外。
悪意は無いにしても恐ろしいものです。

さて、屋根の塗り替えにおいて、
世の中で一番耐久性ある塗料(樹脂)は何か…?
それは、1番は無機、2番がフッ素になります。
それ以外は似たり依ったり(笑)
※下塗りと塗り回数により異なります。

外壁ばかりに、耐久性を求めないで、
屋根の耐久性も充分に考慮するべきです。
外壁より屋根、屋根より付帯部が、
いち速く劣化するのです…
全体のバランスを考えるべきです。

さもないと、2回目の塗り替えを
10年後に設定しても、途中の5年目ぐらいに
屋根と付帯部の塗装だけ必要になりますよ(笑)

よって、外壁塗装も、さることながら、
我が家の塗り替え時において、
塗料の選択は大切極まりない事なんです。

塗り替えのポイントは
「10年後にどうなりたいか?
どんな状態でいいのか?」
それを見越しての塗料選択と、
その塗り方(工程)を選ぶべきです。
それが大切です。ただ難しい!

カタログには、対応年数◯年と明確に書かれたり、
担当営業の方が◯年間もちます!
なんて喋っちゃうから信じてしまう…。困ったものです。

屋根においては、10年毎に一度、コマメに
塗り替える「覚悟が必要」と申し上げておきたい。
誠に残念ですが現実なんだと思います。
あくまでも良好な状態を「保つ」秘訣の話です。
永年に渡り良好な状態の屋根を
望んでらっしゃる方への私の見解です。
生意気ですが御理解をお願い致します。


2.雨漏り防止策

DIY!
Do It Yourselfの略語で
「自分で作ろう」の意味らしい。

最近はホ-ムセンタ-で何でも手に入りますからね、
日曜大工でのマイホ-ムの塗り替えは大賛成。
これだけの情報が有りますからドンドンやるべきと思います。

しかししかし、唯一、素人が
塗らない方がよい屋根があります。
カラ-ベスト屋根とコロニアル屋根…。
これらは商品名であって、正式名称は
JIS規格から引用すると
「住宅屋根用化粧石綿スレ-ト」と云います。

平板スレ-ト屋根材です。魚のウロコみたいに一枚一枚、
エラみたいに成っている屋根…。
ル-ツはアメリカから来た物らしいですが、
あれはあまりよくない…。

「コスト」だけを考えた屋根材と
しか言いようが無い欠点を沢山もちます。
あれを素人では塗らない方が善いと申しております。
何故ならば?塗った矢先に雨漏りを起こすからです。
必ず起きる!雨漏りと結露のダブルパンチ喰らったら、
流石の防水シ-トも、下地材も太刀打ち出来ず、家はポロボロ…。
水分と、湿気が建物(屋根)を破壊するのです。

カラ-ベストなんか屋根防水機能の「慰め」に
過ぎないじゃんかと私も嘆いたものでした。
二次防水の、防水シ-トに頼るだけで
カラ-ベスト自体は融通の利かん、
本当に厄介な屋根材と思っています。
利点は安価。ただそれだけ。
雪国などの寒冷地には、その証拠に絶対に無いはずです。
有ったら1年で新築が新築で無くなってしまう
恐ろしい現象が現れる事でしょう…。


3.縁切り

縁切り…。
平板スレ-トの塗装には絶対に必要…。
今は時代が変わりましてね…
こんな当たり前の事を知らせなならない。

飲食店が、こうして清潔に保っています、
当店では、こうして鍋を洗っていますとか、
いちいち説明しない時代だった。
ところが今では、当たり前の施工方法も
説明しなければ疑われる時代となった…
生粋の施工会社の嘆きです(笑)

麻布では職人面接の時に「100平米の屋根なら、
何時間で縁切りやれるか?」と質問します。
「えっ、縁切りって何ですか?」って
言われる時がある(笑)
何回ひっくり返ったか…。

そんな時代なんです(笑)嘆きたくもなる。
カラ-ベストの塗装で大切なのは「雨漏り防止策」。
縁切り万能な職人は減っていますからね、
タスペ-サ-なる専用部材を用いるのが一番早い。
並の職人に縁切りさせたら傷マルケになりますし(笑)
縁切りとは、毛細管現象から
引き起こす「雨漏り」を防ぐ作業。
屋根全てに施す必要がない場合もあるし、
吹付け塗装なら、縁切りは必要ありません。
重ね合わせのスキマも大切ですが、
カラ-ベストでは「縦の溝」に配慮するのが一番肝要。
そこは何より大切な要です。

勾配(傾斜)と重ね部分の状態に応じて、
十分な雨漏り防止策をとらないと
危険極まりない事になってしまいます。
はなから口の開いている箇所は縁切り必要無し。
吹付けでも必要無し。
確りと見極めて塗装するのは必須です。
何度も何度も、定期的に屋根を塗装しても
築30年を越えたら、軽量の鋼板屋根に
葺き替える事をお勧め致します。


4.屋根の下塗り

屋根の下塗り…。
日本中に建っている住宅の圧倒的に多い
カラ-ベスト及びコロニアル屋根に限ってお話致します。
平板スレ-ト屋根の塗装にで大切なのは「下塗り」…。
下塗りが一番肝心要!
下塗りを怠ると一貫の終り…
失敗のリフォ-ムとなります。

下塗りを大きく分けると2つ。
■水性と溶剤です。
一般では水性を「シ-ラ」、
溶剤を「プライマー」と呼び分けられます。

親水性を誇る外壁専用の水性塗料と異なり、
屋根は未だに「溶剤」のほうが優れて要るんだと
頑なに信じております。そんな事は誰でも思うこと…。

普通に考えてみて下さい。
子供が屋根に「えのぐ塗るか、ペンキ塗るか、
どちらが丈夫い?」と聞いたら「ペンキ!」と
云うはずです…。

溶剤の中でも大きく更に2つに分けれます。
■自然乾燥の1液タイプと、
人工的に無理やり乾かす2液タイプ。

空気に触れて表面から、じゅんぐりに
乾く塗膜よりも、塗膜自体そのものが、
内面から全体にマンベン無く硬化する
塗膜の方が丈夫に決まっている。

物理的な問題がない限り、
屋根平板スレ-トの下塗りは
「2液タイプ」を用いるべきです。

素地の細かな気泡を埋めるつもりで、均しで1回…
完全硬化の後に仕上げるつもりで1回。

ここまでは無条件で塗るべきと考えます。
肝心なのはココから…。飴色に、濡れた感じに
なってるか否かの問題です。乾いているのに
濡れてる感じ…。それが大事。
濡れた感じなら次の上塗りに移って結構!
濡れた感じが無いならば、もう1度塗る!
これが鉄則です。これをやらないと、
いい状態で10年もたない。もつわけ無い!
上塗りに何を塗ろうが、これが一番肝心要なのです。

屋根棟の釘頭シ-ル処理…。
カラクサの入念な塗装…。
棟板金の繋ぎ目シ-ル…。
漏水防止の縁切り…。
当たり前の話で照れくさいですが、
これらを完璧に施して始めて
「屋根塗装」は完了するもの。
あとは、塗る人によって品質に
バラツキが出ないように、
充分な対策を考えて仕上げれば善いこと。

屋根塗装は合計4回以上の塗り重ねを!
高圧洗浄水洗い作業と下地処理、
雨漏り防止策らを含めたら、
「最低7工程」が必要な作業となります。

鋼板屋根ならともかく、平板スレ-ト塗装は、
どっち転んでもプロフェッショナルな
塗装業者に頼みましょう。
DIYは無理です(笑)


5.カバ-工法

石綿とセメントとパルプとビニロンを混ぜて
圧縮成形したもの。屋根の改修工事…。

平成16年(2004年)以前に、新築されたお客様!
お客様の屋根は石綿(アスベスト)を含んでおります。が
含んでるからと慌てる事はありません。
身体に害はございません。
ただリフォ-ムなさる時は厄介です。

「石綿障害予防規則」により定められた
アスベストの飛散危険度は「レベル3」。
国に定められた管理型処理しか出来ず、
むやみやたらに解体してリフォ-ム出来ないのです…。
規制に載っとる処理法ですと廃材処理費だけで、
目がまわる費用…敵いません。

そんな屋根にはガルバリウムとゆう鋼鈑屋根を。
カバ-工法といいまして、今の屋根はそのままで、
その上から新しい屋根を被せる施工方法です。

張るのは板金工事屋さまの分野。
焼付け塗装が施して有りますから、
少な目に言っても軽く20年はもつ。
新築同様になりますよ。

欠点は2点。
■雨音が最初だけ以前より大きくなり気になるはずです。
■屋根の傾斜により稀に雨樋を、雨水が飛び越えて
しまう事があります。雨樋の調整や、稀に雨樋の交換も
必要な場合があります。

外壁よりも劣化の早い屋根…。
屋根をガルバリウム鋼鈑に葺き替える事は、
最善のリフォ-ムだと思います。



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